就職を考えている学生とのやり取り
(c) GOETHE|ストック写真 PIXTA
私は運用担当のマネージャーをしていますが、今の時期は採用に関わることも多く、従って就職についての疑問や質問を受けることも多いのですが、実際の学生とのやり取りのうち、本人に了承を得たものをどんどん公開していこうと思います。
今回のお題
- エンジニアを志すにあたって、技術だけでなく企画にも携われる仕事がしたい
- ただ楽しいだけでなく、真に社会を改善する本質的なものが作りたい
- 常に新しい技術に触れていたい
- 将来きちんと家庭が築けるのか?
- エンジニアとしては、どのようなスキル・経験・心構えが歓迎されますか?
エンジニアを志すにあたって、技術だけでなく企画にも携われる仕事がしたい
企画ってなんですか?という問いに対して、なかなか答えを言ってくれる人は少ないと思いますが、アイデアを出してプランを作る、みたいなイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、ことWEBサービスでは「企画」という役割は、みんなが出したアイデアをまとめて創り上げるという色のほうが強いと思っています。技術的なアイデアを出す人は企画ではないのか?UIを考える人は企画ではないのか?ビジネス的な資金調達のアイデアを出す人は企画ではないのか?というと、決してそうではないと思います。
実際、すでにあるサービスを見て「ああっ!僕も考えてたよ!」と思うこともあるでしょうが、実際に実現する技術的要素、また、ユーザに対する見せ方まで考えている人は少ないのではないでしょうか。「企画」と言われる人は、まとめる人というくらいの意味で、実際に企画に携わるのはそのプロジェクトに関わる人です。
もちろん、SIなどInput/Outputが決められていて、その範囲内でしか自由度がないというエンジニアもあるでしょうが、そうでないエンジニアのほうがWeb業界では多いと思います。
企画もできるエンジニアは珍しいか?ということになると、Webでは珍しくありません。というか、ほとんど企画やるんじゃないかな。
企画をやると、絶対に一度は技術に寄りたくなると思います。技術に現時点で興味が有るのなら、技術を磨きつつ一生懸命企画に手を出したほうが、絶対にいい。最終的に企画に寄ることは出来ますが、技術はどんどん進歩していくので最終的に選べない可能性もあります。
ただ楽しいだけでなく、真に社会を改善する本質的なものが作りたい
本質的なものは多くの場合、わかりにくいものです。多くの人に使っていただくには、本質的なものをわかりやすく翻訳することが必要だと思います。また、多くの人を動かすには何らかのきっかけも必要でしょう。
そのため、本質的なものをわかりやすく、というデリバリーが求められるわけで、そこが難しい所ですね。その結果として、本質を見失う事が多いのですが、本質を見失わないようにはしていけます。そのように進めていけるのは小さなチームでの仕事だと思います。
常に新しい技術に触れていたい
触れててよwって言いますね!
もはや、今のようなオープンな世の中で、「○○だけやってください」などという組織はナンセンスきわまりないと思います。自らアンテナを張って、新しい技術を取り入れていけばいいだけだと思います。必要な要件に対して適切な言語を使うのがいいと思いますが、とはいえ、意地でもこの言語を使ってやる!という気持ちも嫌いではないです。というか好きです。
将来きちんと家庭が築けるのか?
築けるかどうかはまずは自分の心持ち、次にそれを許す環境だと思います。
ここで重要なのは、制度があるからと言って活用できるわけではないということです。制度があるから大丈夫だよ、ってよく聞きますが、本当にそうなら世の中の有給休暇の問題は全く発生していないはずですね。ルールがあろうがなかろうが、家庭に限らず、場所や時間、スタイルなど、働き方を決めていけるということが重要だと思います。
ガイアックスでは、自分の話で恐縮ですが、ちょっと前の採用イベントでのスライドの18枚目、(僕の話なのですが)そういうことをサポートしていくことも会社として必要だと思っています。
エンジニアとしては、どのようなスキル・経験・心構えが歓迎されますか?
歓迎される、ということでおもいっきりハイボールを投げるとしたら、
- 情報を自ら集めて自分のものにし、
- 自分のものにした情報で作ってみて、
- それを公開する
という能力と経験と心構えが必要だと思います。
今回はここまで!